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2024.08.21
猫の多飲多尿について
多飲多尿とは?
多飲多尿とは、猫が通常よりも多くの水を飲み、頻繁に排尿する状態を指します。これらの症状は、さまざまな健康問題の初期兆候である可能性があり、適切な診察と早期の治療が重要です。
猫の場合、通常1日に飲む水の量は体重1kgあたり50〜70mlです。多飲と見なされるのは、これを超えて1日に体重1kgあたり100ml以上の水を飲む場合です。3kgの猫なら300ml以上、一般的なホットのペットボトル1本以上を1日に飲んでしまう場合でしょうか。
多飲は、多尿(頻繁な尿)とともに見られることが多いので、それによって気づく場合もあるでしょう。
多飲多尿の主な原因
・腎不全
腎臓の機能が低下することで、尿の生成と排出に異常が生じます。特に高齢の猫に多く見られ、初期症状として多飲多尿が現れます。
・糖尿病
血糖値の上昇が続くことで多飲多尿が引き起こされます。糖尿病の他の症状には、体重減少や食欲の変化があります。
・甲状腺機能亢進症
甲状腺からのホルモン分泌が過剰になる病気で、多飲多尿の他に、体重減少や過剰な食欲が見られることがあります。
・尿崩症
下垂体や腎臓の機能障害により、体が水分をうまく保持できなくなる病気です。大量の薄い尿が出ることが特徴です。(まれ)
・感染症や炎症
尿路感染症や腎盂腎炎なども多飲多尿を引き起こす可能性があります。(尿の量が多くなく、頻回に排尿する場合もあります)